
日本の製造業
資格とは一体なんでしょうか。ある分野について技術や知識が一定水準に達していることを証明するためのものが資格です。もっとも一般的な資格は自動車の運転免許証ですが、運転免許証は自動車を安全に操作するために求められる技術と知識を有していることを証明しています。
資格を取得するためには試験に合格する、もしくは必要な研修や実務を積まなくてはいけません。試験の形態は様々で、運転免許のように知識を確認する学科試験と技術を判じる技能試験が行われる試験もあればペーパーテストだけで試験が実施される資格もあります。
どんなに高い技術を身に着けていても試験に合格して初めて資格を得ることができるのです。
資格にはテストを受けなくてよいものがあり、講習を受けるだけでとれる資格もあります。講習でとれる資格は管理責任者などが中心ですが、正しい知識と技術を身に着けることが求められるため単純なものではありません。資格がなければ就くことができない職業というのも相当多く、特定の仕事に就くために資格取得を目標とする人は大勢います。しかし、資格を持っていなければ就けない仕事であっても資格さえ取得すれば安泰というわけではありません。
特定の技術が必要不可欠な仕事ほど、資格を取得してからの成長が求められます。一例として美容師の仕事は資格制の仕事です。資格取得者であっても技術レベルには大きな開きがあります。資格を取ったばかりの新米から超一流のカリスマ美容師まで、美容師資格を持つ者同士であっても身に着けている技術レベルの差は非常に大きなものがあります。
他の人にない高い技術を身につければその技術にふさわしい待遇で働くことができますが、ずっと未熟な技術のままでは一人前になることすら及びません。技術で勝負する仕事であれば、資格を取得した後にどれだけ成長できるかが重要な点です。資格取得後に新技術が開発されたら、さらに勉強して新技術を取得しなければ時代に後れてしまいます。どんな資格であっても常に勉強を重ねて向上するという意識を持たなければ、瞬く間に技術が陳腐化してしまいます。